ローン計算でつまずいています。複利ってなに?

個人的なローンを組もうと思っているのですが、一番金利の安いところを選ぶと複利だとかなんとか言うものらしく、計算方法が良くわかりません。単純に、ローンを組んだ額に利率をかけたものが支払う総額、ということにならないのでしょうか?

複利ってなんですか。

複利というのは元本と利息のどちらにも利率がかけられるという計算方法

ローンを組むということで、今あれこれとお悩み中だと思います。返済計画を練るために、実際にローンを組む前にローン計算をするというのは、素晴らしいことですね。色んな方に見習っていただきたい習慣と慎重さです。

では、複利についてのお話でしたね。複利というのは、言ってしまえば元本と利息のどちらにも利子がつく。そういう利子の方法です。

通常の場合、どんな形であれお金を借りると利子がつきますよね。この利子がつくことによって、借りた側の人は借りたお金よりも少し大きな額を返すことになります。

元本と利子の差分が金融会社の儲けになる訳ですから、一部のキャンペーンを覗いて利子がつかないということはありません。それはローンでも同じです。

この借りたお金、元本というのですが、これに対する利子をいくらかけるのか、という計算方式が2つあります。単利と複利というものです。

単利の方は非常にシンプルな計算になります。例えば、100万円のローンを単利の金利で借りた場合、支払う利子というのは、元本に対してのみ計算されていきます。

毎月地道に返済していって、元本が減っていけば、元本にかけられて求める毎月の利子も減っていきます。そのため、返済を頑張れば頑張るほど利子や利息に悩まなくてすむわけです。

逆に言えば、支払い期間が長くなろうと、基本的に利子の増え方は一定で固定されている、ということです。

一方の複利はちょっと難しいです。複利の場合、利子がつくのは元本だけではありません。元本に対してついた利息の部分にも利子がついてしまうのです。

イメージしにくいかもしれませんね。100万円で10%のローンを組んだとして考えてみましょう。

単利の場合、100万円の10%ですから、金利として支払うのは10万円ですよね。ちょっと返済が遅れていて、2ヶ月先、3ヶ月先に最初の支払いを行うとしても、元本である100万円に10%をかけた分の10万円ずつしか利子は増えません。

複利だと一気に額が膨れ上がります。最初の一ヶ月こそ単利の場合と対して変わりませんが、問題なのは2ヶ月め3ヶ月め以降です。単利の場合では元本の100万円に対して金利10%をかけましたよね。

ですが、複利の場合は、2ヶ月めの支払いだと、1ヶ月めの利子も入った110万円に対して金利がまた発生するのです。このまま、元本と利息のどちらにも金利がかけられると、どんどん返済額はアップしていきます。

このようにとても恐ろしい計算になるため、消費者金融では複利でお金を貸すことを禁じられています。もしもご検討中のローンを金利○%という数字だけに着目して決めたのであれば、ぜひ一度細かく計算してみてください。

見かけ上のパーセンテージが高くても、最終的に支払うことになる金利の総額は、単利の場合の方が良いかもしれません。ローンを組むというのは大きなイベントですから、投げ出さないようにきちんと見直してみましょう。

複利って何?ローン計算は単利と複利で大きな違いになる

ローンに限らず、利息のつくものには「単利」と「複利」があることを知っておきましょう。「単利」とは元本だけが単純に利息計算に使われるもの、「複利」は元本に利息も加えた複雑な利息計算になるもの、と覚えておくと忘れにくくなるでしょうか!?

・単利計算
ローンの単利計算はとても単純です。計算式は『元本×金利(年利)×日数÷365』。言葉では伝わり難いかもしれないので、数字で具体的に見てみることにしましょう。『元本100万円、年利15%、日数30日』で計算をしてみましょう。

『1,000,000(円)×0.15×30(日)÷365(日)』=12,328円です。100万円を30日間、年利15%で借りたときの利息はこのように求めることができます。そして、単利計算の場合、次の元本も100万円のままです。

では、複利計算ではどうなるでしょうか。1回目の計算は単利と同じですが、2回目からは元本の額が変わってきます。それは1回目の利息が上乗せされた数字になるということ。上の例ならば、『1,012,328円』が元本額になり、30日後の利息は…

『1,012,328(円)×0.15×30(日)÷365(日)』=12,480円となります。3回目の利息はさらに12,480円上乗せした額が元になるので12,634円、その次はさらに上乗せで…と利息が元本に上乗せ上乗せされていくしくみです。

自分の預金が複利計算でどんどん増えてくれる分にはありがたいのですが、厄介なのはヤミ金などがこの手を使って利息を雪だるま式に膨らませて利用者を追い込むことです。ヤミ金の金利は「10日で3割(トサン)」とか「10日で5割(トゴ)」という信じられない高利の場合もあり、その支払いは10日ごと。払いきれなくなった場合は複利計算で一気に返済額を膨らませ、利用者を支払い不能に追い込む…。複利計算の恐るべき利用法、少しでも伝われば何よりです。

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